2012年1月31日火曜日

パブリックアイ・アワードで、東電が実質ワースト1

ダボス会議で、東電が世界ワースト2に選ばれたそうだ。
「パブリックアイ・アワード」という賞がある。これは、環境汚染。情報隠蔽、労働搾取など、企業の社会的責任の観点から「最も責任感に欠ける」行動をとった企業をインターネットで投票し結果を発表すると言う、世界的不名誉コンテストだ。
2位:Tepco(東京電力)のノミネート理由は、「識者の勧告に耳を傾けず、原発の安全確保よりもコスト削減を優先した。その結果、福島の原発事故とそれに続く国土の放射能汚染を防げなかった。情報開示についても非常に不誠実で、馴れ合いと隠ぺい、偽装にまみれている」とある。ごもっともと、言わざるを得ない。
日本人として、日本を代表する(3.11までは)優良巨大半公営企業に対しての厳しい評価に、恥じ入るしか無い。
しかし今回は、この恥をさらに上塗りする行為が東電の手によって行われたらしいのだ。
実は1月24日までは東京電力は1位だったのを、ワースト1位を逃れるため東電がそれまで2位のブラジルのVALEに投票し、2日間で逆転させたというのだ。
今回の2位は薄汚さでは堂々の1位であるようだ。
東電よ、恥を知れ!
東電のキャッチコピーと、そのイメージ画像です。

WHAT WE CREATED WE COULD NOT HANDLE
「我々が作り出したのは、我々の手に負えないものだった」

我らがゴジラもこういう風に使われると気の毒と言うか・・・
もう一度言う
恥を知れ、東電!!!

2012年1月30日月曜日

朝生は、橋下市長、余裕の笑み

今回の「朝まで生テレビ」は、『橋下市長1人』対『橋下市長大嫌い人間10人』。
ハシヅムを許すなという本を出版して、対橋下側(10人の予定がビビったのか実際登場したのは6人)は大阪市長選で反対キャンペーンをやった執筆者を中心に3時間の大討論。先日の山口教授の時と打って変わって今回の橋下氏は余裕の笑みすら浮かべている。橋下市長のように本当の事を堂々と言って、既存組織を守ろうというプロパガンダンダの有象無象に対抗している姿は、崇高なオーラさえ出ている。頑張れ、橋下市長!!
http://ug-jaro.jugem.jp/?eid=1771

2012年1月26日木曜日

今が円安介入の好機だ!

日本では、なんともつまらない国会審議が続いている。
社会保障と税の「一体改革」などと、攻める方も、守る方も、やる方法論もビジョンも双方が持っていないのに「一体なにを改革」するつもりなのだろうか?
一方、世界経済は刻々と動いている。日本の貿易収支の31年ぶりの赤字を取り上げて、構造的赤字への転落を危惧する論調が囁かれている。ゆえ無しとはできない。日本の円への信頼が揺らいでいる
私が総理大臣なら、このタイミングで円安誘導を宣言して為替介入を断固として行うだろう。
100円ぐらいまで一気呵成に持っていき、輸出産業を劇的に復活させるのだ。
私を財務大臣にしてみてはどうだろうか!


上記に対していくつかのコメントが寄せられた。
それへの反論を含めて、転記します。


ーーO:アキレタ論理だ。K:100円まで上がると大きすぎる・・・


ーーOさん、Kさん、ご批判を有り難うございます。このブログは床屋の政談的に気楽に書いているのではありますが、内容に関しましては、完全な法螺というつもりはありません。円売りの為替介入は民主党になって2度やっていますが、いづれも介入をにおわせる発言を財務大臣(野田氏も安住氏も)が言ってしまって、それからおもむろに小口介入をしたため、ハゲタカの餌食にされただけで、結局その後は円高に振り戻されています。結果から見れば円高圧力に対抗して何か対策をやっているパフォーマンスをしただけで成果は真逆、大損をして終わっています。政府日銀が何の為の介入かをしっかり認識していなかったか、又は為替の修羅場をまったく判っていない無能者であったかのいずれかであるとしか言えません。そもそも、成果を上げるなら効果的にやらなければ意味がありません。円高圧力の強い時に円売りを小口に仕掛けるなぞはバカのやる事です。円安傾向の時にこそその勢いを利用してかさにかかって介入すれば簡単に円安へ誘導できるはずです。78円を85円くらいにしたいと思っているなら、95円くらいにむけて売り浴びせるのです。買い方は90円を過ぎるあたりから恐怖におそわれて(なにしろ売り方は本気になった日本政府なのです)耐えられなくなり損切りして売り手じまいに転じざるを得なくなります。100円を見るかどうかはともかくそのあたりで余裕を持って買い戻せば良いのです。90円前後までくれば充分におつりが来るくらい儲けて、10円以上の円安で落ち着く事になるでしょう。このくらいアキレタ手を使わなくては今の膨大なハゲタカ投機マネーに対抗する事はできません。


ーーO:大前研一の見識は、たいした事は無い。為替の知識が無いのでは・・・


ーー大前研一氏の為替に関する論評は寡聞にして存じませんが、日本ほど巨大なボリュームでの私の言うように一気呵成に10〜15%レベルを目標にしたケースの(過去小規模ながらも成功した時のような欧米の協調介入が見込めない状況下でもあり)為替介入の成功例は多分ないと思います。(スイスのように小さな規模であれば為替目標値をきちっと決めて介入し成功している事例はあるそうですが)
ですから、今の世界の金融為替の専門家でこのような、トンデモ理論を是認する「良識派」がいない事は当然です。Oさんのような博識な方がそう思われる事は、ある意味当たり前でしょう。
(私も、他人がこの調子で言っているのを聞けば、おいおい、冗談も休み休み言えよ、と思うでしょうね・・)
ただ、世界の金融為替の歴史はオイルマネーにしてもゴールドマンサックス等のハゲタカにしても、常にそれまでの常識やしがらみを覆す歴史であった事も事実です。
ご指摘のとおり、私ごときは専門家ではありませんし、実務経験もありませんので為替介入の知識はからっきしありません。が、日本の現在の財務金融当局が間違っており失敗している事もはっきりしていると思います。さらに言えば、欧米の金融担当者やそれを理論的に支えている学者や専門家達がいかに間違っていたかは、サブプライムローンやリーマンの例を出すまでもなく、明白です。
まぁ、床屋政談の範囲だと思ってお聞き流し頂ければと思います。


確かに、私のロジックはかなり現実離れしているのかもしれない・・・?





渡辺謙と菅直人

日本では、なんともつまらない国会審議が続いている。
一方、スイスのリゾート地では世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が昨日始まった。ハリウッドでも活躍している俳優渡辺謙が世界のエリート達を前に東北の被災地支援を英語で語り、拍手を受けたと言う。日本の実情をストレートに伝える事で国際理解を得る大役をスマートにこなしてくれたようで、なかなか粋な演出だったようだ。
しかし、問題は今日だ。なんと野田総理の代理として菅直人が復興への取り組みに関してスピーチをするらしい。
悪い冗談としか思えない。
震災前後の政府のビヘービアについては世界的に批判が多いのは衆知の事だ。何でその張本人(証拠隠滅しなければ犯罪性を問われかねない人だ)がのこのこ出かけていくのだろうか。
下手な国会論戦で時間を浪費している事も問題だが、世界に恥をさらす指示をするようでは、野田さんは本当に「NO〜だ」!!
http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY201201250830.html

2012年1月23日月曜日

「ジブリ出演者の飲み会」

今Twitterで評判のこの絵。
眠りこけたサン、かわいいですね。
そっと毛皮のマントを掛けてやろうとするアシタカ。
「千と千尋」キャラが目立ちますね。

ここからは、facebookに寄せられたコメントを転記します。
皆さん、ジブリファンが多いですね。


清野 浩也
ナウシカは「蒼き衣をまといて」左の少し奥に向こう向いて座ってますよ。
キツネザルを連れてますね。
手前真ん中のモヒカンもナウシカのユパでしょう。
ナウシカの隣りのモスグリーンのシャツはラピュタのパズーかも。
一番右の奥にドーラ一家のママがいます。
「おもひでぽろぽろ」と「海がきこえる」は不参加かも。


清野 浩也
 間違い。
キツネザルじゃなくてキツネリスでした。
トトロについては、真ん中手前の赤いベストを着てるメガネ掛けた人がサツキとメイのお父さんですね。
そのお父さんがビールを注いでいるオレンジのベストの人はだれだったでしょうか。

西村 俊之
これは面白いですねえ。>清野さま はじめまして。オレンジのベストは魔女宅のキキのお父さんですね。父同士なんとなく似てます。


清野 浩也
西村様、そうですね、キキのお父さんですね。
そのキキが運んできたと思われるニシンのパイが奥のテーブルの左端に置かれていて、その手前に運んできたバスケットと皿の蓋があるのに笑ってしまいました。



畑山 京子
かおなし(だったかな?)具合悪そう。。


楢原 寛子
ジブリファンにはたまりませんね。エボシとクシャナ・・・確かにこの二人はつるんでそう。



宮地 宏治
あまり詳しくありませんが、会費はいくらなのでしょう?とりあえずワリカンですかね?
突くとこココじゃない?
失礼しました。orz

徳永 修
もののけ姫ではアシタカがまとめて砂金で払うでしょうねぇ・・・千と千尋だと、かおなしがじゃらじゃら湧き出すように金をばらまくな、たぶん。

iPadで電子教科書

教科書に関して嵐が吹こうとしています。
(尾道市が育鵬社の公民の教科書を採択した事については別に取り上げます)
それは、電子教科書がいよいよ登場すると言うニュースです。
スティーブジョブズが生前企画を温めていた、iPadで電子教科書を使えるようにした配信ソフト「iBooks2」をアップル社が19日発表しました。

紙に愛着を感じる世代もあるかと思いますが、インターネットにもつながっていますので辞書と直結できますし、画像や動画も最新のものを参照する事が簡単にできます。勿論インターラクティブ(双方向)ですので、生徒個人別に進度に応じた学習管理が可能です。
これがどれほどの学習の革命であるか、考えるだけで興奮しますね。


2012年1月21日土曜日

広島県はハンガリー

新年会の連続で乾杯までのご挨拶を聞きますと、日本は東北の復興で少しは景気が上向くようだが、増税や外交下手等政治の貧困でどうもぱっとしないようなのである。
こんな年明けでは情けないじゃないですか。
そこで少しは自国を認めると言うか、日本はけっこうスゴいんだと言うネタを探してみました。
都道府県の県民総生産を世界の国と比較したものです。
わが広島県はハンガリーと同じ規模なのです。
ドナウ川のながれる中央ヨーロッパの素敵な国ですよね。首都はブタペスト、人口は約1000万人。
道州制が導入されて、完全な自治権と住民にその気概があれば、わが県は瀬戸内海をドナウにしてみせる事も可能なのでしょうが。
(ちなみに山口県はクロアチア、
岡山県はイラク、島根県はエチオピア、鳥取県はヨルダンです)

2012年1月18日水曜日

山陰鉄道発祥の地のモニュメント

--山陰鉄道発祥の地のモニュメント。今日も上げ上げで行きましょう!
— 場所: 米子駅  (写真コメントはK氏)

なお、私の写真ではありません、友人のKさんのものをシェアーさせて頂きました。
実物はこれを水平に半回転させたもので、左肩上がり、銀河鉄道999をイメージさせるものでした。

これを、景気回復を願って今年の干支にちなみ、龍の滝登りよろしく右肩上がりに変えてみました。

一時的に、一律カットで、震災対策財源

(多分バカマスコミの取り上げ方でこう聞こえるんだろう、国会議員先生のおっしゃる事だから本当はきちんと細部まで言及しているはず、とは思っていたんですが・・・)
政治家は「議員定数削減、公務員給与削減、議員給与削減・・」を言えば消費税増税のミソギにでもなるかのようにおがっておられるが(尾道弁でした、がなり立てると言う意味)このうち、マニュフェストには2割カットで兆円単位を捻出するとうたっていた「公務員給与削減法案」(昨年6月3日に閣議決定)なるものをご存知だろうか。
詳しく見てみると、
東日本大震災の復興財源の確保を目的とし、一般職給与法適用者の給与減額支給措置として俸給月額を5%から10%カット。また、内閣総理大臣や国務大臣、大臣政務官クラスなどの特別職給与法適用者の給与減額支給措置として、俸給月額を10%から30%カット。ちなみに内閣総理大臣の俸給月額は30%カット。そして、措置期間は公布の日の属する月の翌々月の初日から2014年3月31日まで。
ざっとまとめると、
「一時的に、一律カットで、震災対策財源だ」と言っているシロモノなのです。
「給与」と言うものが何なのか、まったくわかっていないのにはあきれかえりますね。
「給与」は人間が労働の対価としてその仕事を評価する最も重要なモノさしであって、このサジ加減一つで一生懸命働きもするし、ふてくされて面従腹背にもなるのです。
仕事の中身による緻密な査定(重要な仕事でよく働く人には多く、レベルの低い仕事で怠ける人には少なく)を伴う給与改定をやらないでどうするのだろうか?
何年も前から言っているんだから、もっとキチンとしたものかと思っていたら、単なるつじつま合わせじゃあないか・・・
本当に、議員先生たちは、バカなんじゃなかろうか???

2012年1月10日火曜日

日本人の優勝力士、ついにゼロ・・・「国技館現象」

新年を迎えて、大相撲が始まっています。今年は八百長だの暴力団だの麻薬だのと言ったものから完全に決別した姿で、熱いけれども清々しい場所であって欲しいものです。
ところで、初場所の行われる国技館には直前32場所の優勝力士の写真が飾ってあるのですが場所前に入れ替えが行われて、額を飾り始めて104年目にして初めて日本の力士がすべて姿を消してしまったのだそうです。テニスの世界ではウインブルドン現象と言いますが、さしずめ「国技館現象」ですかね。日本人としては残念ですが、スポーツの世界は国籍で下駄を履かせていないが故に、実力のみがものを言う事を証明しているのでしょう。
でも、日本人力士にも頂点を目指してなんとか頑張って欲しいものです。
http://www.asahi.com/sports/update/0107/TKY201201070094.html

2012年1月9日月曜日

1月の出勤日数は14日・・・

年末年始休暇が終わり新年を迎えたが、またもや3連休である。
週休完全2日で、年末年始が28日から3日までとすると、締め日によって少し変わるが、1月の休日は17日、出勤が14日となる。
月給制の会社は経営者の方にやり繰りご苦労様と申上げたい。また、日給月給の労働者には、生活のご苦労をお見舞い申し上げたい。
日本は不況で、デフレである。それが、こんなに国を挙げて休んでいていいのだろうか。これで、会社はどうやって売上げを確保したら良いのだろうか。派遣や非正規労働者の賃金収入が低いのは当たり前ではないだろうか。
成長無くして増税は無いと、口先だけで政治家は言う。
一年365日のうち105日も休む1億3千万人の人口の国、これが日本の現実だ。
デフレからの脱却を真剣に模索すると言うのなら、一年の休暇を全面的に見直し、もっと働こうではないか。
額に汗する事の尊さを知っていた古き良き日本人に、ここらで戻ってみる事から初めてはどうなのだろうか。

2012年1月6日金曜日

尾道初市、築地の初セリ

我々尾道の浜問屋問屋は、新年の風物詩となった恒例の「初市」を住吉浜で朝の9時から開き、辰年にちなんで登り龍の勢いで景気のいいセリを行いました。いつもよりマスコミも多く、復興の年にふさわしいスタートだったと思います。

夕方、新年総会が西山別館で催されましたが、東京の築地の話題で盛り上がりました。

同じセリでも築地では、大間のマグロに1匹5649万円の史上最高値が付いたそうです。
桁の間違いではありませんよ。269キロですから、1キロあたり21万円の超、超高値です。
競り落としたのは東京などで、すし店「すしざんまい」を展開する喜代村。木村清社長は「一番のマグロを手に入れ、海外ではなく日本の皆さんに食べてもらいたかった」と話し、このマグロのにぎりすし1個を128〜398円(消費税抜き)の通常価格で提供するそうです。
さらにこんな情報も、
ーー築地の仲買から朝7時に連絡がありました。269kgのうち可食部分は約200kgだそうです。だから実際のkg単価は約28万円。寿司一貫で約10gとして原価2800円。大トロ、中トロになると1万円超える寿司になるそうです。実際落札したお店では通常価格で食べられるとのこと。ものすごい大盤振る舞い!

江戸っ子ってのはぁ、やるもんですねぇ!!
震災で沈みがちな雰囲気を一気に吹き飛ばそうってな心意気でしょうね。
やるもんだねぇ・・・

2012年1月4日水曜日

オウムの闇

オウム事件の容疑者の一人、平田信が出頭した。「逮捕監禁致死容疑」の時効は10年だが、共犯者の起訴から刑の確定まで時効が停止する規定があるので、実は時効は成立していない。17年間も逃げていたのに何故今と言う疑問が取りざたされている。麻原の死刑執行を延期するため、との深読みもあるが、もしそうなら、背後にある組織の闇の暗さに戦慄せざるを得ない。警察に出頭した犯人を一度は調べもせずに追い払ったそうではないか。日本の公安はちゃんと立ち向かっていけるのだろうか?

2012年1月2日月曜日

さて今年は、登り龍となるか・・・


平成24年壬辰、西暦2012年の年が明けた。
目出たいのかと問われれば、首を横に振らざるを得まい。
日本の株価は昨年末の大納会で29年ぶりの安値(終値8455円)を付けた。リーマンショックが長引いたとか東日本大震災の後遺症だとか、安値の言い訳をいくら言ってみても唇が寒いだけだ。東南アジアの国々も、オーストラリアも、カナダも、アフリカや中南米も(戦争状態にあるか財政破綻を起こしそうな特殊な国を除いて)経済成長のプラスのスピードが落ちそうで景気減速と言っているのであって、まともな先進国で、20年来このかたデフレ政策を頑に堅持してGDPをシュリンクさせ続けている(しかも超円高も放置したまま)のは、唯一日本だけなのである。政治家も財務当局も日銀も、デフレ状態を前提としてしか分析も構想も企画もできなくなっているのではないだろうか。
NHK「坂の上の雲」の203高地の攻防戦のシーンは圧巻であった。乃木軍は伊地知参謀長の作戦により難攻不落な正面作戦に固執したため、全く埒があかず軍の消耗は大きくなるばかり。見かねた児玉総参謀長が奉天から単身引き返し、乃木から指揮権を預かるや、作戦本部を戦場近くへ移動、兵の投入を203高地に集中、28サンチ砲を自軍の後ろから敵陣地に撃ち込ませる等、これまでの常識にない作戦を次々に指示し、あっという間に状況を逆転させてしまったのだ。
別に兵を入れ替えた訳ではないし、魔法を使った訳でも勿論ない。
只、将兵の意識を変え、昨日までの常識を覆して効果のある作戦を遂行させ、果敢に勝利にチャレンジさせたに過ぎない。大阪秋の陣で奇跡的な勝利を得た橋下市長の「不連続への挑戦」とは、この事なのである。
閉塞感に浸りきって出口の見えない日本は、まさに今、この歴史の教訓に学ばなければならないと思う。
日本への投資を妨げているつまらぬ規制を取払って世界のマネーを呼び込み、税金を下げて経済波及効果の高い民間部門へ資金を還流し、国内の制約やしがらみを大胆に取払って産業を活性化させ、経済成長をおおいに促すことにより税の自然増を計る事だ。もとより商売の要諦は「入るを計って出ずるを制す」であるが、この「入る」とは「政府へ」ではなく、「国民へ」である事は言うまでもない。しかしマスコミ等はこの事を間違って認識しているから、財政破綻の処方箋は消費税増税だ等と全くの勘違いをあたかも正論であるかのように報道してしまうのだ。
世界情勢は、思った以上に厳しさを増している。中国の不動産バブルの崩壊による経済成長の失速、ギリシャの財政破綻に発したユーロ安、北朝鮮の指導者の交代による東アジアの政情不安・・およそ、日本に関してはいいことは一つもないのに、国内の政策が旧態依然と逡巡を続けるばかりでは、比喩ではなく、この国は滅びの道を転げ落ちるしかないと思う。
鯉が滝を登って龍になるほどの大胆なメタモルフォーゼが、今年の日本には必要なのだ。
国難に直面している今、はたして、この国の指導者にその力が生まれるか、どうか。
今年の年頭に当たって、良い方の目が出る事をせつに祈るばかりである。