2012年1月26日木曜日

今が円安介入の好機だ!

日本では、なんともつまらない国会審議が続いている。
社会保障と税の「一体改革」などと、攻める方も、守る方も、やる方法論もビジョンも双方が持っていないのに「一体なにを改革」するつもりなのだろうか?
一方、世界経済は刻々と動いている。日本の貿易収支の31年ぶりの赤字を取り上げて、構造的赤字への転落を危惧する論調が囁かれている。ゆえ無しとはできない。日本の円への信頼が揺らいでいる
私が総理大臣なら、このタイミングで円安誘導を宣言して為替介入を断固として行うだろう。
100円ぐらいまで一気呵成に持っていき、輸出産業を劇的に復活させるのだ。
私を財務大臣にしてみてはどうだろうか!


上記に対していくつかのコメントが寄せられた。
それへの反論を含めて、転記します。


ーーO:アキレタ論理だ。K:100円まで上がると大きすぎる・・・


ーーOさん、Kさん、ご批判を有り難うございます。このブログは床屋の政談的に気楽に書いているのではありますが、内容に関しましては、完全な法螺というつもりはありません。円売りの為替介入は民主党になって2度やっていますが、いづれも介入をにおわせる発言を財務大臣(野田氏も安住氏も)が言ってしまって、それからおもむろに小口介入をしたため、ハゲタカの餌食にされただけで、結局その後は円高に振り戻されています。結果から見れば円高圧力に対抗して何か対策をやっているパフォーマンスをしただけで成果は真逆、大損をして終わっています。政府日銀が何の為の介入かをしっかり認識していなかったか、又は為替の修羅場をまったく判っていない無能者であったかのいずれかであるとしか言えません。そもそも、成果を上げるなら効果的にやらなければ意味がありません。円高圧力の強い時に円売りを小口に仕掛けるなぞはバカのやる事です。円安傾向の時にこそその勢いを利用してかさにかかって介入すれば簡単に円安へ誘導できるはずです。78円を85円くらいにしたいと思っているなら、95円くらいにむけて売り浴びせるのです。買い方は90円を過ぎるあたりから恐怖におそわれて(なにしろ売り方は本気になった日本政府なのです)耐えられなくなり損切りして売り手じまいに転じざるを得なくなります。100円を見るかどうかはともかくそのあたりで余裕を持って買い戻せば良いのです。90円前後までくれば充分におつりが来るくらい儲けて、10円以上の円安で落ち着く事になるでしょう。このくらいアキレタ手を使わなくては今の膨大なハゲタカ投機マネーに対抗する事はできません。


ーーO:大前研一の見識は、たいした事は無い。為替の知識が無いのでは・・・


ーー大前研一氏の為替に関する論評は寡聞にして存じませんが、日本ほど巨大なボリュームでの私の言うように一気呵成に10〜15%レベルを目標にしたケースの(過去小規模ながらも成功した時のような欧米の協調介入が見込めない状況下でもあり)為替介入の成功例は多分ないと思います。(スイスのように小さな規模であれば為替目標値をきちっと決めて介入し成功している事例はあるそうですが)
ですから、今の世界の金融為替の専門家でこのような、トンデモ理論を是認する「良識派」がいない事は当然です。Oさんのような博識な方がそう思われる事は、ある意味当たり前でしょう。
(私も、他人がこの調子で言っているのを聞けば、おいおい、冗談も休み休み言えよ、と思うでしょうね・・)
ただ、世界の金融為替の歴史はオイルマネーにしてもゴールドマンサックス等のハゲタカにしても、常にそれまでの常識やしがらみを覆す歴史であった事も事実です。
ご指摘のとおり、私ごときは専門家ではありませんし、実務経験もありませんので為替介入の知識はからっきしありません。が、日本の現在の財務金融当局が間違っており失敗している事もはっきりしていると思います。さらに言えば、欧米の金融担当者やそれを理論的に支えている学者や専門家達がいかに間違っていたかは、サブプライムローンやリーマンの例を出すまでもなく、明白です。
まぁ、床屋政談の範囲だと思ってお聞き流し頂ければと思います。


確かに、私のロジックはかなり現実離れしているのかもしれない・・・?





0 件のコメント:

コメントを投稿