2011年12月13日火曜日

「お嬢様の目は節穴でございますか!?」

「お嬢様の目は節穴でございますか!?」というのが流行っているのだそうだ。
テレビでは、名探偵顔負けの執事が、刑事でありながら推理能力はそこそこの美貌のご令嬢にそう言い放って、「謎解きはディナーのあとに」事件を解決に導くストーリー。我々視聴者は、風祭警部(椎名桔平)のへぼ推理ぶりを笑い、令嬢(北川景子)の狼狽ぶりを楽しみ、頭脳明晰な執事(櫻井翔)の明解決ぶりに溜飲を下ろす。

テレビのドラマはこれで良いのだが、現実の政治や事件がこうでは、これは困る。しかし、耳や目に飛び込んでくる現実はこれよりはるかにヒドいのではないだろうか。
例えば、京都議定書の延長問題に、日本は参加しないで15年に決定する事を決めて閉幕した事は、大きな成果だったと報じている、ちょっと何を言っているのかよく判らないが・・・?(元々私は二酸化炭素が地球温暖化の主犯ではないと思っているのだがそれはさて置き)真剣にCO2を地表から縮減したのなら、排出の多い国(特に中国とアメリカ)が、世界で最も効率の良い生産構造の日本をお手本にして、ノウハウ料を日本に支払って改革すればよいのである。それしか現実的に削減する方法はないはずである。世界の環境問題専門家と称する人の目は節穴ではないだろうか?
例えば、消費税を上げなければ財政を健全化できないと政府や財務の専門家は主張している。歳出を減らして税収を上げる事でしかプライマリーバランスの回復ができない事は、足し算と引き算が分かれば小学生にでも自明の事だ。「増税」とは民間の効率の良い金を使い方の非効率且つ不明確な政府部門へ廻す事だから、経済の収縮を起こしかえって税収の減少になる事は、過去の日本でも例挙にいとまがないし、世界中の常識でもある。
不退転の決意で、仁王立ちになってでもやらなければいけないのは、(国債の増発)財政支出の増加によらない経済成長の実現、それに伴う税収の自然増である。
野田総理の目は節穴ではないだろうか?
TPP参加に関しても、福島原発事故の処理に関しても、報じられる事をまともに聞けば聞くほど、見れば見るほど、政策責任者や権威筋やそれを報じるマスコミ等の目は節穴ではないかと疑わざるを得ないではないか。
現実社会のへぼ刑事とお嬢様は、政治家と、マスコミではないだろうか。
只、悩ましい問題は、明解決を任せられる頭脳明晰な執事が見当たらない事だ。

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