2011年12月14日水曜日

小中学校の大統合計画、是か非か?

尾道市が小中学校の大統合計画を発表しました。
少子化の進展により、児童生徒が11年度10639人から35年度には6843人に減ると言う予想にもとづき、短期的(16年度まで)には現在ある小学校31校を23校に、中学校を18校から16校にし、長期的(27年度)には15中小合同学校区に統合すると言う大胆なものです。
これまでの複式学級の解消と言う場当たり的なものから学校区の大幅な改変を伴う中大規模化にするというもので、教えられる生徒にとっても学習の効率化とレベルアップやクラブ活動の選択が広がる等のメリットが多く、よくここまで踏み込んだ事と、私としては大いに評価をする所です。
点数を付けるとすれば100点満点で90点、近隣の他都市が50〜60点くらいである事をおもえば、2重丸と言えましょう。
しかし、褒めるのはここまでです。
この案には重要且つ致命的なポイントが2つ欠落していると思うのです。
一つは、地域コミュニケーションと言う観点です。町の運動会や祭り、老人会町内会などは「小学校区」を基礎に長年伝統的に行われています。これが解消してしまわないかと言う懸念です。
もう一つは、どの学校を核にして残すのか、それは何故かと言う点です。
現在は、学校区は弾力化されていて定員に制限はあるものの希望の学校を自由に選ぶ事ができます。各学校は特色を打ち出し切磋琢磨してレベルアップし、生徒を呼び込む事で存続と拡張を図ると言う考え方です。これが、大きな学校区になる事で競争の必要がまったく無くなり、横並びになる事はおそらく明白です。
つまり、我が母校と言う意味でのコミュニティーの破壊と無競争によるレベルダウンが懸念されるのではないでしょうか。
その辺の解決策も含めたものであるならば、200点を差し上げるのにやぶさかでないのですが・・・
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20111213-OYT8T01219.htm

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