2011年11月4日金曜日

福島原発事故のTeamH20による報告書

福島原発事故のTeamH20による報告書が出ました。大前研一氏が無報酬でリーダーを引き受け、どこにも偏らない正確かつ詳細(186ページ)なものです。
その目的を
①東日本大震災と津波、その後の福島第一・第二・女川・東海第二原子力発電所などにおいて発生した事実を丹念に洗い出し、今後、我々が共有すべき事実・課題・教訓を抽出する。
②前項に基き、今後の原子力発電所の再稼働の可否判断に必要となる科学的・技術的・論理的な枠組みを提供する。
③これらはIAEA等のの国際的に中立であり、国際的信用に足る機関からのコンセンサスを得られる内容とする。
と書いています。
マスコミはこれを「どんな事が起きても過酷事故は起こさないという設計思想や指針がなかった。天災ではなく人災だ」と指摘しているようですが、
大前氏本人は、
「人災」のみを強調したつもりはなく、むしろそれよりも原発に対する「設計指針」「設計思想」そのものに誤りがあったことが重要であり、それゆえにこの問題は日本だけでなく、世界中の原子炉に影響を与えると考えています。
とコメントしています。

我々には、この膨大な報告書を精査する事は時間的にも難しいと思いますが、マスコミのように、短絡且つ性急にゆがめて受け取らない冷静さが必要のようです。
時間と理解力のある方は、ごゆっくりどうぞ。

http://pr.bbt757.com/pdf/interimrepo_111028.pdf

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